綾の萌の掃溜め場。よろずな上ネタバレ満載ですのでご注意下さい~
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(´・ω・`) ソファに腰を浅くかけ、脚を組む。 目深に被ったニットの帽子。 嫌な笑みを浮かべる口元と数日は手入れされてないであろう、無精髭。 いつも絶やす事のなかった情けないケド人好きする笑みは形を潜めている。 幼馴染で法廷ではライバルの弁護士かつプライベートでは恋人の-----かの姿はどこにもなかった。 目の前の男は誰だろうか? ---私はそんな事を言ってやるつもりは、毛頭、ない。 「何しに来たの?みつるぎ」 「君に会いに来たに決まってるだろう」 「何で?」 「…愚問だな。仮にも恋人に投げかける問いではなかろう」 「恋人…ね」 「違ったか?」 「いいやー?違わないよ?僕は御剣が好きだったから、告白した。 土下座して付き合って貰った。欲しかったから無理矢理にでも体を繋げた。 ---でも、今は違うんだ」 「…別れる、とでも言うのかね?」 「別にいいでしょう?」 「嫌だと言ったら?」 「え?みつるぎってそんな事、言うの?」 「君が好きだからな」 「ふーん…。 じゃあ、さ」 「?」 「今すぐ服脱いで。誘って。自分で解して-----ボクをその気にさせてよ」 「………」 「ボクが勃ったら、別れないであげる」 「わかった」 「……………へ?」 しゅるっ 「わーーーーーーーーーーーー!!! ススス、ストップ!ストップ御剣!!!」 「…止めるのが早すぎやしないかね」 「何、脱ごうとしてんだよ!」 「君が言ったのではないか」 「ボクは望んでない!!!」 「知っている」 「………」 「………」 「…嫌になるなぁ、もう。お前はボクに格好すらつけさせてくれないの?」 「今更なにを言っている。どんなに形作ろうとキミは、キミ、だ」 「わぁー、酷い」 「私はキミに変えられた」 「………」 「私だけ不公平だとは思わないかね」 「…思わないよ。ボク、カッコつけたかったのに」 すりっ。 「フ。これでこそ、いつものキミだな」 ちゅっ。 「…今、の。もう、いっかい」 「ああ。いいだろう」 ちゅっ。 「ねぇ、御剣」 「何だ?」 「抱いていい?今すぐシタい。お前が欲しい。我慢できない」 「拒絶の次は求愛か。キミは勝手過ぎて困るな」 「ソコが好きなんだろう?」 「ああ」 どんなに化けようと。 私の前では糸も容易くほどける、キミが、好きなのだ。 PR |
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