綾の萌の掃溜め場。よろずな上ネタバレ満載ですのでご注意下さい~
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頭でまとまらないので書き出してみた。 私にも苦手なモノがいくつか、ある。 それは地震であったりエレベーターであったりと-----過去のトラウマからなせるものが数多くを占めるが-----最近はそれらよりも、もっと。タチが悪いのではないか、と、思い始めたモノがある。 「ねー?みうるぎぃ…聞いてるぅー?」 「………ああ、聞いている」 「へへへ。すきーv」 「………………………」 酔っ払った成歩堂だ。 ************ 「本当ゴメン!」 「………」 二人で飲んだ次の日の朝は、大抵、朝の挨拶ソッチのけで謝罪の言葉を口にする成歩堂の叫び声で始まる。目で「僕、何か迷惑かけなかった?」と問われるので、私の返答も既にお決まりのモノになっていた。 「…特に…何も無い。」 「ああ、良かったぁ~」 私の答えにあからさまにホっとする成歩堂に、少しムカついて、「何だ。何か私に言うとマズい事でも胸に秘めているのかね?」と問うと、ギクリとした表情で「や、やだな…そんな事ある訳ないじゃん~あは、あははっ」と、再びあからさまな態度を私に返してみせた。 フン。 成歩堂曰く、『酔っ払ってお前に絡んだ事は記憶に残ってるんだけど、何を言ったかとかは全く覚えてないんだよねぇ~』だ、そうだ。 何て都合のイイ記憶なのだ! そのお陰でコチラはしなくとも良い心配を毎回していると言うのに! ************** 「矢張の…何だ?」 「だから。『矢張の恋人の友達のお姉ちゃんご出産おめでとうパーティー』だよ。今夜、八時から。お前も頭数に入ってるから」 「断る」 いつものヘラヘラ顔で私の執務室に入ってくると、成歩堂は事も無げにそんな台詞を吐いた。冗談ではない。何故そんな赤の他人のパーティー等に出席せねばならないのだ!…と言うか、矢張から見ても遠くないか? 私の思った事が通じたのか、はたまた自分でもそう思っていたのか-----おそらく両方だろう、成歩堂は苦笑しながら言葉を継ぎ足した。 「いやいやいや。『パーティー』と言っても、参加者は僕とお前と矢張の3人ダケなんだ。だから会場も、僕の家だしね?」 「…どういう事だ?」 「なんかね、お祝いしたい気分なんだって。」 「…赤の他人の祝い事をか?」 「うん」 「呼ばれてもないのにか?」 「そ。呼ばれてないから、コッソリ、遠くで」 何かの理由付けて呑みたいんじゃない? ニコニコとそう答える成歩堂に眩暈がした。 「…理解しかねる。素直に『呑もう』と言えば良いではないか…」 「ま、ソコは矢張だしね」 理解しようとしたって無理だよ。 成歩堂の返答に私の眩暈は霞が晴れるが如く、吹き飛んだ。 「言われて見ればそうだな」 そう。 矢張を理解する事は不可能なのだ。 PR |
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ゲーム、ヲタ活動